喜多方から出汁を学びたいと・・・・(^^)

昨日、驚きのご来店を頂きました!

「あのぉ、2月の出汁取り教室はいつなんですか?」

お電話を3日前に頂きました。私はてっきり静岡の方で

来月の日程を聞きたい方(確か去年もご希望のお電話あったので、、)かな?!

と思っていました。そしたら・・・・・

「私は福島から行くんですけどいいですか?」と・・・・

若旦那おったまげましたよぉぉぉぉ〜〜〜!!

「え〜わざわざ福島から次郎長屋の出汁取り教室の為だけに出てくるんですかっ??!!」

「いや、そこまでして聞いて頂く内容じゃないですから、、、」と一度はお断りしたんです。

でも、お客様は

「いえ、ホームページを見ていて昆布愛が半端ないので是非!」

「鎌倉でも精進料理の教室に行ったんですが、料理教室の出汁取りではなくて、乾物屋さんなど

食材のプロが素材から教えてくれる出汁取りに参加したいんです!!!」とのこと!

私もそこまで言われてとても嬉しく思い、快諾したところ、速攻でご来静頂いた訳です(^^)。

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内容はいつも通りの出汁取り教室ですが、旅館を営んでいるということで

「美味しい朝食をお出ししたい」という具体的な要望もあり、喜多方という地域に合う

出し昆布や具体的な料理のイメージを意識しながら進めていきました。

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とにかく、ものすごく勉強熱心で、事前に質問も20以上用意してました。

もう若旦那タジタジです(^^;;;

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こちらは、岩手の宮古て作っている「すき昆布」を説明している所ですが、煮物などに簡単に

利用出来るので献立に活用できるかなと、、。お買い上げ頂きました(^^)

鰹節も節のままは初めて見るという事で、荒節と枯れ節を説明し、削りたてを食べていただきました。

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皆さんもご存知の通り鰹節は削りたてが美味しいに決まっています!!

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昔ながらの鉋の削り機で私が削り、お客さんにも削って頂きました。

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さて、実際に出汁取りです。

真昆布と、羅臼昆布の切り出し(耳の部分)の2種類を用意して出汁比べをしてもらいました。

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どうよ?若旦那美味しくできた????笑

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まずは、真昆布からです。真昆布の出汁は透明でとても上品です。主に懐石料理に使われるんですヨ。

感想は??!!

「甘い!美味しい!鰹節の魚臭さが全く無い!」というものでした。

お客様が出汁取りをした時には鰹節の生臭さが前面に出てしまって美味しくなかったとのこと、、。

さて、羅臼昆布の切り出しはどうでしょうか?

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こちらは、濃厚な香りと味が特徴で、味噌や醤油に負けないんです。家庭料理としての出汁なら

羅臼を私はオススメしてます。

お客様は「こちらのほうはとてもガツンと来る濃厚な味ですね。喜多方ならこっちかなぁ、、、」という

感想。

何度も何度も、味比べをしていくうちに、

「最初の真昆布を味わった時にとても美味しいと感じたのに

後の羅臼昆布の方が比べると味があっていいですね!」と、、、。

そ〜なんです!どちらも美味しいさはあるんですが、羅臼の方がやっぱ濃厚なんですよね!

13時から約2時間半という今までで一番長い出汁取り教室になりました!!

福島からわざわざ来て頂いたんだから当然です!できれば、喜多方で出汁取り教室を開いて頂き

どんどん広めて欲しいという気持ちでやらせて頂きました。

出汁取り教室をやっていていつも思います。

毎回微妙に違うのです。全く同じ出汁は取れません。大きく左右されるのは鰹節の個体差です。

(※鰹節の個体差についてはまた書きますね)

まだまだお若い方なので、どんどん出汁をとってもらって味の違いや料理に合う合わないを

見つけてもらいたいと思います。

料理に正解はありません。おふくろの味、家庭の味、故郷の味があるのです。

私もやりがいのある出汁取り教室でした。ありがとうございました!

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