カウンターの中は舞台

なが田酒店

先日、清水駅前銀座商店街にあります

なが田酒店さんで、出汁取り教室を開催させて頂きました。

なが田酒店さんでは、お味噌、かんずりの酒盗、海藻佃煮などで お世話になっており、またこの冬は新商品の「おでん」を 次郎長屋の羅臼昆布と枯れ節で出汁を取って頂き ”静岡おでんとは正反対”の上品なおでんがとても好評! お客様の皆様、本当にありがとうございました。 3月末でその「おでん」も終了という事で 皆様に感謝の意味を込めての出汁や味噌汁、漬物、ワカメなどの振る舞いを させて頂いたという訳です。

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18:30からの開始でしたが、私が行ってみると既に満員御礼の大盛況!
さぁ、どこでやろうか?出汁取り・・・・。と迷っていたら
なが田さんが「いいよ〜〜〜カウンターの中で、、、」と声を掛けてくれました。

そう、「カウンターの中」では忘れられない思い出があります。

私、大学時代は吹奏楽にあけくれた4年間だったのですが、最後の一年間は
吹奏楽団の団長も引退した事もあり、鮨屋でバイトしました。

しかも、往復3時間をかけて旗の台にある東京品川区の「旗の寿司」というちゃんとした寿司屋です。
※現在は閉店してしまいありません。

親方、女将さん、花板さんがいて私は主に、皿洗いと出前、お茶出し、吸い物出しでした。
食事も付いてて最高のバイトだったです。

厨房で仕事するのも初めてだったし、当時バブル絶頂で出前するとチップもらった事もありました。
ネグリジェで出てきたオバさんにビックリした事もあったなぁ〜(笑

そんな中、寿司を握る花板さんと親方はカウンターに中にいる訳でして
そこは、バイトなどは立ち入り禁止の禁断の場所だった訳です。聖域だったのですね。

まぁそう考えていたのは私だけでしたが、やっぱお客さんがいる前でカウンターに入るというのは
相当な緊張感があった訳なんです。

当時音楽関係の方々も 沢山お客様にいらっしゃった中で、カウンターは舞台と一緒という言葉を何度も耳にしました。

「我々は舞台で歌う、親方はカウンターで握る。全て真剣勝負、そりゃぁ笑も悲しみも怒りもあるけど、全て真剣勝負」

バイトした一年間でカウンターに入ったのは開店前に寿司桶を棚に並べる時だけでした。

お客さんがいなくてもおいそれと入れませんでした。

ですので、今でも、たとえ知り合いのお店でもオープンキッチンやカウンターに入るのは私としてはNGなのです。

そんな中、出汁取り教室でカウンターに入れるというとても幸せな事が今回出来てうれしい限りでした(^^)

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20名弱のお客様の前でしたが、とても興味を持って聞いて頂き、また女性の方からも
バンバン質問もらって盛り上がる!盛り上がる!!

最高の一時間でした。去年出来なかった北海道の昆布の買い付けの報告会もやりたいな〜
と思っています。清水と静岡でね!!!(^^)

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なが田酒店の「おでん」また来シーズンお会いしましょう(^^)

コメント

  1. かんずり屋 より:

    かんずり酒盗を使って頂いているお店はこちらだったんですね。
    いつもありがとうございますm(__)m
    そういったカウンターへのあこがれがおありだったんですね。
    カウンターでの姿、似合ってらっしゃいますよ(^ ^)

    • 西ヶ谷建志 より:

      そうなんです。なが田酒店さんでお召し上がり頂きその後、次郎長屋で
      購入される方もいて嬉しいです(^^)